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キスから伝わる愛と…そして反省


  「体、メチャクチャ熱いんだけど!?」


  「ゼッタイ熱あると思うんだけど、ナンともないの?」



うさぎ が驚いたような表情で僕を覗き込んでいる。


いつものようにホテルのベッドでイチャイチャし始めた時だった。

彼女が確かめるように僕の体のアチコチをペタペタと触る。


そんなコトを言われても、僕自身なんの自覚症状もない。


それよりも。


久々に会えた大好きな彼女だし。

触れたいカラダがソコにあるし。

僕の欲求が止まるはずもなく 笑

うさぎ のカラダも僕の触れる手に反応してる。

もう止まらない!



実は3日前の日曜日、僕はある大会に参加しまして。

何年振りかに選手として試合に出場してきました。

久しぶりということもあって、ちょっと張り切りすぎたかな 笑


案の定、翌日から激しい筋肉痛と大声を出し過ぎたせいで喉の調子もおかしい。


でもこんなのはいつものことだし。

よくあることなんだよね!


心配する彼女はホテルのフロントにTELして体温計はないかと尋ねたりしてた。

でもそんなモノの貸し出しなんてあるワケもなく 笑


それでも うさぎ は


  「絶対38度以上あるよ、熱!!」


  「キミ、ホントになんともないの?」


  「こんなに体が熱くなってるのに!?」


何度もそう言うけど、僕は本当になんともないんだよなぁ


さすがに何度も言われるし、彼女の心配する表情を見て僕も少し不安になってきた。

帰り道にドラッグストアで体温計を買って測ってみた。


38.4度!?


ビックリである。


  「ほらーっ!」


  「やっぱりねぇ」


  「絶対おかしいって思ったんだ!」


翌日、早速病院で検査してきました。


案の定、コロナ陽性。

慌てて うさぎ に連絡するも


  「そりゃそーだよね」


  「私にも移ってるだろうね、間違いなく。」


  「キスしてるもんな!」


  「ま、しょーがないわね 笑」


まさか自分がコロナウィルスに感染していたとは…


僕はそんな状態で うさぎ に会い、あろうことか抱いてしまったのだ。

体力への過信と自分の鈍さが恨めしい。


次第に体調が悪くなってきた。

高熱と頭痛。

そして喉の焼けるような痛み。


こんなモノを大切な彼女に移してしまったかもしれない。

朦朧としながらも自責の念に苛まれた。


 『どうか彼女に感染してませんように!』


そんな願いが通じる訳もなく数日後には うさぎ の体にも不調が出てきた。


彼女も発症してしまった。

当たり前だよね…


超!濃厚接触♫してしまってるからなぁ 笑


いやいや。

笑い事では済まされない。


彼女を感染させたということは、彼女の大切な子供たちにも危険に晒してしまったのだ。

言うなれば、僕はコロナ・テロリストだ。


何度謝っても足りない。

本当に申し訳ない気持ちでイッパイだ。



こうして僕も彼女も回復し、再びふたりの時間を過ごせるようになった。


彼女は言う。


  「キミ自身が気付いてない体調を私が気付くとはな!」


  「私ってスゴいだろ!?」


  「キミのコトを誰よりもちゃーんと見てるんだゾ 笑」


仰る通りである。


もし うさぎ が気付いていなかったら、僕は気付かぬうちにもっとウィルスをバラ撒いていたに違いない。


同時にとても僕を大切にしてくれているのが痛いホドわかった。


彼女の言葉は笑いと共に止まらない。


  「“タマ”がダレてたもんな、“タマ”が」


  「挿入中もお尻の方にペチペチ当たってたし 笑」


  「キミが私のを舐めてる時も舌が熱くなってたしさ!」


  「フェラチオしてても“サオ”がすごく熱かったよ!?」


  「やっぱ“タマ”は正直だな 爆」


ちょっとお下品で、かつ饒舌である。

しかしごもっともだ。

いつもなら


 『熱いモノで貫かれる快感はどーだったね?』


などと返すところだが、反省中の身としてはそんなの言えるハズもなく…



そして、その後も事あるごとに


  「体調が悪いの、自分で気づかんもんな、キミ! 笑」


うーむ…

返す言葉もないよね


これからは うさぎ に “タマダレ” のチェックもしてもらおーっと♫


いや。

今回は本当に本当に反省、猛反省しております。



ー 月光 ー

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